■2004/7/25(日) 払沢の滝

■中央線・青梅線・五日市線を乗り継いでやってきたのは、五日市線の終着駅、武蔵五日市。

武蔵五日市駅。

荻窪からの所要時間は約1時間半。電車賃は620円でした。
意気揚々と駅を出ると、面白いデザインのバスが停車しているのを発見。

赤バージョンもあるらしいです。

どうやらここの送迎バスみたいです。
実は武蔵五日市に着いた時点ではまだどこに行くか決めておらず、
温泉もいいかなーと思いましたが、結局は日本の滝百選にも選ばれている払沢(ほっさわ)の滝を見に行くことに。
ちなみに俺が乗ったバスはどこにでもある普通のバスでした(笑)

山道をバスに揺られること約30分。払沢の滝入り口に到着です。料金は460円でした。

払沢の滝入り口手前のバス停留所。 野道。

滝へは距離も大してありませんし、歩きやすい道でした。
背の高い木々、蝉や鳥の鳴き声、森特有のにおいに囲まれながらしばらく歩いていくと……

木々の狭間に。

払沢の滝を発見!
遠目から見てもなかなかの存在感です。
せっかくなので水際ギリギリまで近寄ってみることに。

水が冷たくて気持ちよかったです。

……しばし口を半開きにして見惚れてしまいました。
写真だけでは伝わりにくいと思いますが、心地良い空間です。すごく。
明らかに空気が今まで歩いてきた道と違うんですよ。何をするでもなく30分ほどその場から動けずにいました。
この滝、冬には凍結することもあるそうです。滝への道の途中にある民芸品店で写真を見たのですが、
すごく綺麗でした。ぜひ一度この目で見てみたいものです。

帰り道に軽食屋(海の家みたいな感じ。山の家?)に寄ったんですが、ここで過ごした時間がまた有意義でした。
最初に冷やしトマトと胡瓜のぬか漬けを食べたのですが、これが美味いんですよ……。
漬物の味加減はちょうどいいし、トマトはとても甘くて塩なんてかける気になりませんでした。
そうしたら近くで同じようにトマトと胡瓜を食べていた女性が
「若いのにぬか漬け好きだなんて珍しいわね(笑)」と話しかけてきて、
先ほど見てきた滝のことなどでちょっと話が弾みました。
その女性からイワナの塩焼きを奢ってもらっちゃったんですが、
あんなに美味い塩焼きを食べたのは初めてです。
なんなんだ……さっきのトマト&胡瓜といい、魔法でもかかってるのか……? という気分でした。

イワナを食べた後、その女性は旦那さんと一緒に先に出発したのですが、直後に急に雨が降ってきたんですよ。
そうしたらその旦那さんがわざわざ俺のために傘を持って戻ってきてくれまして……。
なんていうか、あたたかな気持ちになりました。名も知らぬあのふたりに感謝。

店のおっちゃんとその仲間も気さくな人たちで、
取ってきた虫(玉虫なんて初めて見ました)を見せてくれたり、いろいろな話をしてくれたり、
土産にとうもろこしを持たせてくれたりと、ほんとに人のあたたかさに感動しっぱなしです……(泣)
またいつかあのイワナを食べに行こう。

前菜。美味。 イワナの塩焼き。蝶・美味。

帰りは散策ついでにできるだけ駅に近づいてからバスに乗ろうと思っていたのですが、また雨が降ってきてしまいました。
そこで仕方なくバスで一気に駅まで戻ることに。

武蔵五日市駅に戻ってきた時点で、時刻は15:00前後。
これで帰るのもちょーっと勿体無い気がしまして、

最果ての駅その2。

勢い余ってこんなところへ。
武蔵五日市-(五日市線)-拝島-(青梅線)-奥多摩というルートです。武蔵五日市からは1時間くらい。
というわけで五日市線西の最果てに加え、青梅線西の最果てまでも1日で制覇です。
まあ奥多摩では何もしませんでしたが……(笑)


いやはや、無計画だった割にかなり楽しい小旅行となりました。
新宿から2時間かからない場所にあんな風景があるとはね……。
都会の生活に疲れた人は、自然の中で羽を伸ばしに行ってみてはどうでしょうか。





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