■2004/12/4(土)  出発。

■いよいよ出発当日。オーストラリアへ行くのは今回で3度目ですが、独力で行くのは今回が初めて。
数日前からドキドキしっぱなしでした。

成田空港

■出国してから飛行機に乗るまでのエリアの雰囲気が好きです。
ワシントン条約(だったっけな)にひっかかる品物が展示されているコーナーに
ボディが亀の甲羅でできているギターがあったけど、どこで買ったんだろ。

■2004/12/5(日)  オーストラリア入り。

■機内では隣ふたつが空席だったので、横になれて快適でした。
成田からSydneyへの直通便でも10時間ほどかかるので、座りっぱなしだとさすがにしんどいです。
というわけで酒でも飲んで寝てしまおうと思いスミノフアイスを注文したんですが、何故かレモネードが出てきました。
英語で注文したけど何度も聞き返されたからなあ。先行き不安です(汗)

Sydney空港

■Sydney空港で入国直後にワーキングホリデービザのシールを取得。
入国審査のすぐ隣に受付があり、探す手間が省けました。


■オーストラリアの検疫は厳しいと聞いていましたが、全然そんなことはありません。係官によるのかも?
ひとつ前で検疫通過した日本人男性は、これでもかってくらいに日本の食べ物持ち込んでました(笑)
俺は固形カレールー、ほんだし、味噌汁を持ち込みました。


■DubboからBourkeまでの飛行機のチケットを入手するためQANTASの窓口で相談してみましたが、
英語での会話がうまくいかず、しまいにゃ受付のねーちゃんに日本語で「英語勉強シテクダサーイ」と言われる始末。
言葉の壁って厚いね(泣)


■SydneyからDubboまでのチケットは入手済みだったので、ひとまずDubboまで行ってみることに。
国内線のねーちゃんが感じの良い人で、会話も上手くいったのでちょっぴり自信回復。


■Dubbo空港で今日中にBourkeまで行けないかと聞いてみるも、
相手の言っていることがさっぱり理解できずお手上げ。結局BourkeのRioに電話をして代わりに話をしてもらいました。
この日は空港の人が手配してくれたモーテルに宿泊。
部屋に入った途端緊張の糸が切れて、翌朝まで爆睡でした。

■2004/12/6(月)  DubboからBourkeへ。

Dubboの朝焼け

■前日の話の感じからモーテルまでタクシーが迎えに来てくれるとばかり思っていましたが、
俺の勘違いだったらしく、いつまでたってもタクシーは来ず。
空港から連絡を受けたモーテルのおばちゃんがタクシーを呼んでくれて、大急ぎで空港へ。
飛行機は20分遅れで無事飛び立ちました。……無事?


■ほぼ無人状態のBourke空港でRioと合流。心底ホッとしました。
彼が滞在しているGidgeeGuesthouseに荷物を置いて、口座開設のため銀行へ。
クレジットカードが無くて手こずりましたが、国際自動車免許とパスポート、
そしてRioの口座への送金明細で押し切りました。


■ワーキングブーツを購入。丈夫で履きやすく、仕事の際の強い味方です。
これが無いとステーションワークなんてやってられません。

GidgeeGuesthouse ワーキングブーツ

■2004/12/7(火)  BourkeからWapweelah Stationへ。

■Rioと別れ、友人Chrisがマネージャーを勤めているWapweelah Station(以下Wap)へ。
4ヶ月前からここに滞在している小学校以来の友人Toruと合流しました。

■2004/12/8(水)  Wap2日目。

■朝から晩までToruと一緒にバイクの修理。配線いじってミラーとかブレーキランプつけて……。
バイクなんてほとんど触ったことないから大変でした。
ちなみにWapの周囲は砂漠で、最寄りのスーパーまで片道1時間以上かかります。
なので食料等は週に1度のまとめ買い。

バイク。ホンダの……何年製だったっけな。

■2004/12/9(木)  Wap3日目。

■バイクに乗る練習をしていたら、羊のマスタリング(追い込み)に参加することに。
初めてのバイクでいきなり悪路はきついっスよー。
案の定転倒して、足に軽いケガをしてしまいました。


■夜には4階建て(中に羊が詰まってる)のトラックがやってきて、
そこから羊を外に追い出す作業をしました。要領はマスタリングと同じ。
トラックのてっぺんからの景色はなかなか見ごたえがありました。

■2004/12/10(金)  Wap4日目。

■朝8時ごろから昼3時過ぎまでクラッチング(羊の顔と股間の毛を刈る作業)の手伝い。
刈った毛の選別と掃除を担当したんですが、600匹弱いる羊たちを次々に刈っていくシェアラーたちのタフさには驚くばかり。
俺も彼らと同じ作業(ヤードから羊を引きずり出してきて、押さえつけて、刈って、後ろの穴に落とす)をやらせてもらいましたが、
……10分持ちませんでした(汗)


■本当はこの日Bourkeへ向かう予定でしたが、スコールで道がぬかるんで行けなくなってしまいました。
今回の旅行では水に関するトラブルが多かったです。これは記念すべき(?)第1回目。

■2004/12/11(土)  Wap5日目。

■午前は仕事が無かったので、Toruからチェスを教えてもらいました。


■昼からはマスタリング。羊の群れが泥沼に突っ込んでしまって引き上げに苦労したり、
バギーが壊れて1時間かけて家まで歩いたり大変でした。

■2004/12/12(日)  WapからBourkeへ。新たな旅の始まり。

■先日の雨で破損した水路を直した後、車でBourkeへ向かいRioと合流。
今後は俺、Rio、Toruの3人で各地を旅して回ります。


■この晩は川辺でキャンプする予定でしたが、道の途中に大きな水たまりがあって通れず、
そのままそこにテントを張りました。2度目の水難。

■2004/12/13(月)  目指すはSurat。

朝日の祝福

■ひとまずの目的地はBourkeから北東に車で600Km程のSuratという町。
どこまでも続きそうなまっすぐな道をを時速120kmくらいでかっ飛ばします。……しかし、ここでまた水難が。

FLOOD

Suratまであと200kmほどの地点で、川の氾濫による通行止め
仕方が無いのでUターンして、途中の町のモーテルに泊まることに。
モーテルに着いた時はもう真っ暗でした。
夜の運転は怖いです。カンガルー(奴らは夜行性)が車道に飛び出してきます。
車体の前面にブルバーを付けるなどの対策をしていない車が高スピードでカンガルーを轢いた場合、下手すりゃ相討ちになります。

CunnamullaからSt Georgeへの道

■2004/12/14(火)  CunnamullaからSuratへ。

■コースを変更し、何とか夕方にSuratへ到着。
↓はSuratへ向かう途中での1枚です。

Suratへの道の途中で。

■2004/12/15(水)  Surat2日目。

■5:20から16:30まで仕事。シトラスの木で枝打ちのような作業をしました。
畑が広いの何の。地平線までシトラスの木が続いてました。

■2004/12/16(木)  SuratからMillmerranへ。

■6:30から昼過ぎまで前日と同じ作業。クリスマスまでかかる予定の仕事が片付いてしまいました(汗)


■休息後、同僚と共に次の仕事場であるMillmerranに向け出発。
13日と同様の暗闇の恐怖に加え、同僚の車がもっとスピード出しやがれと煽ってくるので大変でした。
それでも何とか日付が変わる頃に無事到着。

■2004/12/17(金)  Millmerran2日目。

■仕事が休みなので、100km弱離れたToowoombaまで買物へ。


■昼食はワーカースサイズ(特大)のドネルケバブ。
具やソースが自分で選べて楽しかったです。味もなかなか。

ドネルケバブ


■夕飯は同僚たちとバーベキュー。俺が作ったカレーが大好評で、少し打ち解けることができました。
料理やってて良かったなあ。

■2004/12/18(土)  Millmerran3日目。

Millmerranの朝焼け

■どうやらMillmerranでの仕事も既に片付いてしまっているようで、
今度はビクトリア州まで移動すると言われました。……ってビクトリア州かよ!?
軽く2000kmはあるんですけど(汗)
さすがにそんな距離を移動したら給料がガソリン代で消えてしまうので、俺たちは離脱して新しい仕事を探すことにしました。
ちなみに俺たちの車はチョークに問題を抱えていて、燃費が最悪です。
1リットルあたり5kmくらいしか走りません(泣)

■2004/12/19(日)  MillmerranからByron Bayへ。

■未明に激しい頭痛。酒飲みすぎたー……。


■朝Millmerranを出発し、海岸線のGold Coastへ。
海岸線だと梅干やめんつゆといった日本食も比較的容易に手に入ります。高いけどね。


■ガソリン代などの旅行経費は予め3人で200A$ずつ出し合っておいて、
足りなくなったら随時足すという方法を取っていたんですが、どう計算しても300A$ほど足りない状態に。
Millmerranあたりで盗まれたのかもしれません。
1人あたり100A$の損失は結構痛いけれど、パスポートなどの貴重品が無事だったのが不幸中の幸いでした。

■2004/12/20(月)  Byron BayからTenterfieldへ。

Byron Bayのビーチ

■昨晩の宿のすぐ裏はビーチ。
朝食後に軽く海でヒャッホイしました。
オーストラリアに来てから初めて遊びらしい遊びをしたような……?


■TenterfieldにRioのじーさんが住んでいるということで、そちらに向かうことに。

■2004/12/21(火)  TenterfieldからStanthorpeへ。

■Rioのじーさん宅前にあるガソリンスタンドで、ワーカースハンバーガーを注文。
なんてーか、あれです。子供の頃に食べたビッグマック。口全開にしないとかぶりつけません(笑)

ワーカースをほおばるToru。


■Stanthorpeの農場で働くことになったので、しばらくはキャラバンパークに滞在することに。
キャラバンパークというのは旅行者用のキャンピングエリアのことで、
利用料を払うことでそこで生活することができます。ひとまずはテント暮らし。

■2004/12/22(水)  Stanthorpe2日目。

■3:30起床で5:30から16:00まで仕事。
今回の仕事は野菜の収穫です。

レタス畑

ぜーんぶレタス。CMの後もまだまだレタス。
これを手前から奥に向かって並んで穫っていって折り返して……といった具合です。

コンベアカーとトラクター

レタスを乗せるベルトコンベアが付いた車と、箱詰めされたレタスを移動させようとしているトラクター。
コンベアの前に4人くらいが並んで、穫ったレタスをコンベアに乗せながら前進していきます。

レタス以外にもカリフラワーや白菜、キャベツなども似たような感じで収穫します。
一番の難敵は白菜でした。切りにくいし重いしもう大変。

■2004/12/23(木)  Stanthorpe3日目。

■朝起きたら全身が筋肉痛で動けず(汗)
Rioも風邪を引いてしまったらしく、俺たち2人はいきなり欠勤してしまいました。

■2004/12/24(金)  Stanthorpe4日目。

■筋肉痛もあるけれど、ちょっと精神的に落ち込んでしまい仕事に行けませんでした。
どしゃぶりの雨の中、独りテントで悶々としていました。
今回の旅行中で最もつらかった日でしたね。

■2004/12/25(土)  Stanthorpe5日目。

■今日はクリスマス。朝起きたら俺の枕元にはペン、Toruの枕元には腕時計が置かれていました。
おそらくRioです。粋なことを。Toruとお金を出し合って俺たちも反撃しました。


■27日までは仕事が休みなので、気分転換も兼ねて近くのGirraween National Parkへ。
筋肉痛で歩くのがきつかったけれど、散策と川遊びはなかなか楽しかったです。

Girraween National Park その1 Girraween National Park その2

右の写真に写っているペンギンフロッグは
「こいつをオーストラリアに連れてってやってくれ!」とゲルマニュームから託されたものです(笑)

■2004/12/26(日)  Stanthorpe6日目。

■ひたすらストレッチをしたおかげで、夕方には筋肉痛もだいぶ引きました。
この日は別段何をするわけでもなく、ゆっくりと休養。

■2004/12/27(月)  Stanthorpe7日目。

■Stanthorpeのスーパーでじっくりと買物をしました。
やはり売っているものや価格が日本とはだいぶ違います。
例えば肉の価格。日本だとグラムあたりいくらという風に表記されていますが、オーストラリアではキロあたりの値段です。
ポークとラムが安くて、ビーフとチキンが高めですね。鶏ムネがグラム100円もするのは何だか変な気分でした。

ポークハンバーグ

Stanthorpeに滞在していた際、俺たちの主戦力だったのがこれ。
100gのポークハンバーグが10枚入りで4.97A$です。日本円に直すと1枚40円くらいかな。
仕事場で出来の悪いレタスをもらってきてサンドイッチを作り弁当にしていました。
パンも安いやつがあるんですよ。日本の8枚切りパンより少し薄いやつが20枚程で90セント。
1人あたり3A$でハンバーガーみっつ。昼飯としては申し分ありません。


■キャラバンパークに戻り夕食の準備をしていると、夕立。
夏とはいえStanthorpeは高地のため雨が降ったりすると結構寒いです。
ちょうど夕食がポトフだったのが幸いでした。

■2004/12/28(火)  Stanthorpe8日目。

■仕事再開です。この日は休日手当てで自給が倍以上になるため、5:30から初めて昼前には仕事が終わりました。
仕事の給料ですが、14.38A$の時給から税金が引かれて実時給は10.2A$くらい。
週に300〜400$くらい稼いで生活費を引くと手元に150$くらい残るってな具合でした。

■2004/12/29(水)  Stanthorpe9日目。

■この日の朝はものごっつ寒かったです。
電気コンロで暖を取りながら朝食のカップラーメンすすってました。


■仕事に向かおうとした矢先、車が不機嫌に。
他の宿泊客に手伝ってもらって何とか応急処置をしましたが、
今後のことも考えてWarwickで車のメンテナンスをすることにしました。仕事はお休みです。
メンテの結果、いくつかの問題点が発覚。先述したチョークの問題もこの時わかりました。


■日本では冬コミなので、有明にいるであろう天音に電話してみました。
有明は雨だったようで。雨の冬コミはつらそうだ……。


■この日からキャラバンパークでキャビンを借りることになりました。

キャビンその1 キャビンその2

簡単に言えばキャンピングカーみたいな感じ。
車で牽引することができ、オーストラリアではキャビンを引いた車をしょっちゅう見かけます。

キャビンその3

内部はこんな感じ。冷蔵庫やコンロが自由に使えるのでテント暮らしと比べて格段に快適です。
料金はテントの時が1人あたり週40A$で、キャビンだと75A$くらいです。

■2004/12/30(木)  Stanthorpe10日目。

■5:30から13:00頃まで仕事。
レタスと白菜を穫り、最後は草むしり。
タフな野郎共が「こんなの女の仕事だぜチクショウ!」みたいなこと言いながらせっせと草をむしる姿はコミカルでした(笑)


■仕事帰りにボトルショップでスミノフを購入。
娯楽がチェスくらいしかないので、酒は重要です。ほんとに。

■2004/12/31(金)  Stanthorpe11日目。初日の出を見に海岸線へ。

■5:30から昼ごろまで仕事。


■キャビンに戻り、すぐさま海岸線に向けて出発しました。
見積もりでは4時間くらいで到着できるはずでしたが、山道のため思ったより時間がかかってしまい
久々に暗闇との戦いです。しかも俺たちの車はナロービームが壊れていてほとんど使い物にならないため、
ハイビームで他人にえらい迷惑をかけながら突っ走りました(汗)


■夜8時ごろCoolangattaに到着。年越しはパブで迎えることに。
酒をひっかけつつ、幕を閉じようとしている2004年を振り返っていました。
色々あったなあ、去年。うん、ほんとに色々あった。




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