きりたんぽ(3〜4人前)
[きりたんぽとは?]
炊き立てのご飯をすり鉢で半殺しにつぶし、杉棒に巻き付けて焼き上げたものを『たんぽ』といいます。
形が『たんぽ槍』に似ていることからこの名で呼ばれ、秋田県北部では古くからごく普通の家庭料理として親しまれてきました。
『たんぽ』の食べ方には、そのまま味噌を付けて食べる『味噌付けたんぽ』と、
切った『たんぽ』を鶏肉や野菜と一緒にしょうゆ味で煮込む『きりたんぽ』があります。
上記のように『きりたんぽ』という名前には既に鍋物という意味合いがあるので、表記を変更しました(2004/3/11)



たんぽを竹串に挿さないものは『だまっこ』というそうです。こっちのがお手軽。


【予算】
2500円程度


【材料】
鶏ガラ……1パック
長ネギ……1本
ダシ用昆布……30g
米……2合
鶏モモ肉……500g
しらたき……1袋
舞茸……2パック
牛蒡……2本
人参……1本
料理酒……適量
味醂……適量
醤油……適量
塩……少々


【下ごしらえ】
長ネギ……斜めにザクザクと。
鶏モモ肉……一口サイズに切ります。
舞茸……食べやすい大きさにちぎります。
牛蒡……ささがきにして15分くらい水につけておきます。
人参……輪切りにします。

[鶏ガラを使ったダシの取り方]
1.沸騰したお湯にガラを5秒ほどくぐらせ、その後流水で汚れを綺麗に取り除きます。

2.鍋にガラ、長ネギの緑の部分、昆布を入れ、料理酒を少々加えて煮込みます。
  ガラからアクがたくさんでるので丹念に取り除きましょう。

3.30分ほど煮込んだら昆布を取り除きます。

4.昆布を取り除いてから30分煮込んだら、クッキングペーパーを使ってスープをこします。
  今回はクッキングペーパーが無かったためこさずにそのまま使いましたが、別段問題は無かったです。
  これでベースとなる鶏ガラスープは完成です。

[たんぽの作り方]
1.米を2合炊きます。

2.炊き上がった米を、すりばちで力強く潰します。
  米粒が半分潰れた状態(これを『半殺し』といいます)になったら、
  竹串(今回は割り箸で代用)の周囲に米をくっつけていきます。
  この時、手と芯棒を塩水で濡らしておくと米がくっつかなくなり、作業がしやすくなります。
  まな板も濡れ布巾で軽く湿らせておきましょう。

3.少し冷ましてから遠火でじっくり焼きます。中までよく火を通して、表面は軽く焼き目をつけるくらいに。
  今回はフライパンで無理矢理焼きました(笑)

4.焼き終わった後の芯棒をたんぽから抜くタイミングですが、まだ温かいうちに抜いておきました。
  冷めてしまってからでは少々抜きづらくなるかもしれません。

5.冷めたら長ネギを切るのと同じ容量で斜めに切ります。これで完成。


【作り方】
1.鶏ガラスープに醤油・味醂・料理酒を入れ、味を調えます。

2.鶏モモ肉、舞茸、牛蒡、人参、しらたきを入れて煮ます。
  これらに火が通ったら長ネギと切ったたんぽを入れ、味が染み込んだら完成です。
  肉としらたきを近づけて煮ると肉が硬くなってしまうので、離しておきましょう。


作ってみた感想

やっぱり一番の難関はたんぽの作成でしょう。
逆に言えば、これさえ上手くできればきりたんぽはとても簡単な料理です。
鶏ガラスープを作るのが面倒だという人は、市販の比内地鶏スープの素などを使うとお手軽でいいかもしれません。

食べてもらった友人のひとりが
「以前食べたきりたんぽはあまり美味しくなかったけど、これはいいね!」
と言ってくれたのがとっても嬉しかったです。

あと地味なことですが、ご飯茶碗が必要ない分洗い物が楽です(笑)




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