本州最北端を目指す旅(2024/8/16〜8/18)

本州最北端の地、マグロでも有名な青森県の大間崎に行ってきました。

旅行好きの仲間と2023年に本州最南端に到達して以来、他の端っこにも行きたいよねーと話していて、今回は最北端を目指すことに。新潟県の長岡市から車で往復1673kmほどの長旅を楽しんできました。




■初日

日付の変わる00:00頃に長岡を出発し、北陸自動車道や国道290号、113号を使い山形県に入った後は東北中央道を使い宮城県へ。「三陸沿岸道路を走ってみたい」という友人の希望で、東北自動車道ではなく宮城・岩手の太平洋沿いを北上しました。

ちょうど台風が次々に発生・上陸している状況で、しかもその進路上に躍り出て追いかけられるような格好になりましたが、仙台付近で一瞬ひどい嵐にあった他は多少の雨と霧の中を走る程度で済む順調な往路でした。


昼食は八戸の魚まる食堂へ。平目漬丼と平目つみれ汁がとても美味しかった……!



当初は「みなと食堂」を予定していたのですが、午前10時少し前に到着した時点で最速入店12時30分頃という大盛況ぶり。

どうしようかーと代わりを探していたところに「近くにみなと食堂と同じ漬けタレを使う店があるらしい」という情報が見つかり、入店待ちもなくすぐ食事にありつけました。


八戸から更に北上して下北半島に入り、次の目的地は恐山霊場。



強い硫黄の匂い、そこかしこに積まれた石、回る風車、様々な仏像、大きな湖には山の中なのに砂浜も。噂通りの幽世感でした。

雨風ともに強く足早にひと回りしてしまったので、改めて天気の良い日に訪れたいですね。できれば黄昏時に……。

恐山は想像していたよりも仏教との結びつきが強いのだな、と学びました。土着の山岳信仰などとも融合して今のかたちになったと思いますが、機会があればこのあたり詳しく調べてみたいところです。


恐山から1時間ほどで、今回の目的地である本州最北端の地・大間崎に到着。



この日の宿は民宿 海峡荘。本州最北端の地碑のすぐ近くにあるので、夕日や朝日の時刻に合わせやすかったです。天気が悪かったのが残念。

そして、宿の料理がおいしい!



マグロ多めの刺身はもちろん、もずくや甘エビ、手羽先とシイタケの煮物などもよかったです。写真1枚では収まりきらない品数と日本酒で楽しいひとときでした。


■2日目

早寝早起きして朝日チャレンジをしつつ天気を確認。この日も天候が不安定だったため、仏ヶ浦での遊覧船観光は断念することに。

大間崎から下北半島の北側海岸線に沿って東へ進み、尻屋崎灯台へと向かいました。



下北半島の北東部に位置する尻屋崎では、寒立馬(かんだちめ)と呼ばれる馬が放牧されています。南部馬を先祖とする田名部馬と、外来の重種との交配によって現在の姿になったもので、ずんぐりがっしりした体とふかふかの毛並み(特に冬毛が素晴らしい)が愛らしい馬です。

以前に何度か1頭とふれ合う機会があり、「寒立馬が群れで過ごしている様子を近くで見てみたい!」という思いが膨らんで今回足を運びました。

が、大嵐っ……!





傘が吹き飛びそうになるくらい雨風強く、寒立馬たちも放牧地の奥で身を寄せ合って嵐をしのいでいました。近くで見られず残念無念。……また来るさ!

尻屋崎灯台ゲート付近で馬と人の事故防止パンフレットを配っていた方曰く、天気が悪いと寒立馬たちは放牧地の奥や地面の低い場所にいることが多いそうです。この話を聞いたおかげで遠目ながらも姿は見られたので、コミュニケーションって大事ですね。

コミュニケーションといえば、馬と人とのそれもやはり大事で。

ここ数年、寒立馬は観光客とのトラブル増加で放牧の制限・中止などがありました。現在は時間をかけて以前のようなかたちに戻そうとしている途中のようです。

馬は臆病な生き物ですが力は強い(馬力というくらいですし)ので、驚かせて蹴られたり噛みつかれたりされないよう立ち回るのが観光する側のマナーだよね、と考えています。


尻屋崎で配布されていたチラシ。クリックで拡大します。
内容は2024年8月時点のものです。



尻屋崎を出発した後は、むつ市周辺で買い物やランチ。

下北名産センターで買ったタコの燻製が美味しかったです。さすがホタテの産地だけあって貝ひもの加工食品も多いですね。油で揚げた「カリポリ貝ひも」とか。




ランチは下北バルで大湊海軍カレー。日本風ながらもスパイスの効いたカレーと、噛んだらCMみたいなカリサク音の出るエビフライで美味しかったです。

テッパンやスプーンは海事で実際に使われているものだそう。






青森市を目指す道中で立ち寄った浅虫温泉では、すっかり天気は回復。夏の日差しを浴びて穏やかにきらめく陸奥湾を望めました。


手前の岩場には海鳥の群れ、右奥には裸島。








青森市では、観光物産館アスパムに立ち寄りました。

土産物や青森グルメが非常に充実していて、おやつにアップルパイを食べたり、密閉搾りのりんごジュース(装置内を無酸素状態にすることで酸化防止剤の不使用を実現した製品)を2種類買って帰って飲み比べたり。


JAアオレンの完熟林檎つがる密閉ストレートジュースは美味しくて価格もお手頃。


この日は岩手県の盛岡まで移動して、焼肉でちょい飲み&盛岡冷麺できれいに締めました。

盛岡駅近くの「新羅」、質の良い肉をお手頃価格で食べられる良い店でした。初めて飲んだ梨マッコリも美味しかったなー。










■3日目(最終日)

盛岡での朝食は福田パン。コッペパン用の多種多様な具材が用意されていて、注文してからそれらを挟んでくれるお店です。

定番の組み合わせはもちろん、自分で組み合わせを考えるのも楽しいですね。野菜サンドにれんこんしめじトッピングは大正解でした。










盛岡駅周辺を離れ、田沢湖へ。



国内の湖の中でも特に水質が良いそうで、空の青さにも負けない水面の鮮やかさでした。気温も少し涼しく、爽やかな夏を全身で感じられました。










田沢湖から南下して山形県に入り、一寸亭本店で山形肉そばランチ。

この7月に初めて利用してぜひまた来たいと思っていたお店なので、こんなに早く再訪できて嬉しい限りです。 今回食べたとりそばは、長ネギやシイタケがとても良い仕事をしていました。




夕方に長岡へ戻り、全行程1673kmの「本州最北端を目指す旅」無事終了です。下北半島では天候に恵まれない部分もあったけれど、とても楽しい旅でした。

尻屋崎灯台や恐山は再訪したいですね。寒立馬の子馬チャンスもある春がいいかなー。新潟駅から仙台駅まで高速バスで移動して電車とレンタカーを使うのもありかも。


往路概要 832km 12時間39分


復路概要 869km 13時間39分


経県値も更新。岩手が訪問から宿泊に、秋田が接地から訪問になったよヽ( 'ヮ' )ノ
画像をクリックで拡大します。








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