岡山県を時計まわりに一周旅行(2024/5/2〜5/5)

毎年恒例となっている友人たちとのゴールデンウィーク旅行、今回のテーマは「岡山県をじっくり観光しよう」です。岡山駅を起点にして南は瀬戸大橋近く、北は鳥取にはみ出すくらい動き回ってきました。



現地で使える時間を増やすため、往路は夜行バス。久々にWILLERを利用しましたがやはり快適ですね。コロナ前からあった目隠しフードに加えて座席間に仕切りも追加され、隣の人に触れずによりかかれるようになっていました。

道路が空いていたようで予定より早く大阪駅近くのバスターミナルに到着。ここから新大阪駅で新幹線に乗車するまでが割とタイトスケジュールだったのですが、時間に余裕ができたおかげでカフェでゆっくり朝食が食べられました。新幹線車内で菓子パンでもかじるつもりだったので、嬉しい誤算でした。

5月3日の朝9時過ぎに岡山駅でメンバー全員が合流して、予約しておいたレンタカーの手続きを済ませ、いざ岡山旅行スタートです。



最初に向かったのは吉備津彦神社。桃太郎のモデルとなった吉備津彦命(きびつひこのみこと)を祀っています。五月晴れの青空を泳ぐこいのぼり、巨大な石灯籠、水際で甲羅干しをする沢山の亀たち、荘厳な佇まいの本殿と、見どころの多い神社でした。

旅先で神社に立ち寄って「お邪魔します」と挨拶するのが好きです。











続いては倉敷美観地区へ。有名な観光地だけあって多くの人で賑わっていました。駐車場の確保が大変でしたが、区画自体が広く散策はしやすかったです。水路をゆく小舟は絵になりますね。デニム生地を活用した商品が多かったのも印象的。









夕方は、瀬戸大橋の近くにある鷲羽山の展望台へ。







素晴らしい景色でした。駐車場から山頂まで少し歩きますが、その甲斐はあります。

鷲羽山から車で北に20分くらいの場所にある水島展望台も良かったです。こちらは海に近い工業地帯で、日暮れとともに暗くなっていく周囲と増えていく灯りの対比が美しい。手持ちのカメラでは伝えきれないので、ぜひ画像検索してみてください(笑)







2日目は早起きして、再び倉敷美観地区へ。
観光地を早朝や夜に歩くと、日中の賑わいとのギャップが楽しいのです。

これが、


こうなります。








ホテルの朝食は魚料理が美味しかったです。ねぶと(イシモチ)の南蛮漬け、オクラと桜えびのおひたし、魚のアラ煮が特に良かったなー。





朝食を済ませ、向かった先は吹屋ふるさと村。



中国山地の山々に囲まれた赤い町並みは、かつて赤色顔料ベンガラやその原料であるローハによって大きく栄えました。現在も豪商たちの屋敷が保全され、資料館や銅山跡などで町の歴史に思いを馳せたり、ベンガラを使った染め物体験などが楽しめます。





特に旧吹屋小学校は一見の価値ありです。20世紀初頭に建てられた擬洋風校舎で、2003年に県指定重要文化財となり、閉校後は7年に渡る修理改修の末に郷土史などを学べる観光施設として開館しました。







続いては蒜山方面へ。
岡山県の北部、鳥取県との県境にある蒜山高原には牛や馬の牧場やワイナリー、遊園地など多くの観光施設があります。今回は蒜山ホースパーク、ひるぜんジャージーランド、ひるぜんワイナリーを訪れました。



蒜山ホースパークではニッコニコの馬大好きおじさん。松原ステーブルスへ通って地道に馬とのコミュニケーションを学んでいた甲斐あって、サラブレッドのドウム(旧名カワキタトップ)と仲良くなれました。 後から調べたところナリタトップロード産駒だそうな。







今回の旅は車の運転持ち回りなんですが、連れの厚意でひるぜんワインの試飲を楽しむことができました。気に入った3本のうちフルボディの赤とデザートワインを購入&発送。

友人「俺も別の旅行でハンドルキープしてもらったんでな。次の誰かに返してくれや」

いいですよね、こういうの。バトンは確かに受け取った!


左から、山葡萄[赤]2021、CuFuシェルドネ2022、岡山ピオーネ2022



この日の宿は津山。かつて日本人の多くが肉食を避けていた時代も、津山藩は滋養強壮のために肉を食べよという「養生食い」の令が出ていたそうで、肉料理が美味しい地域です。


ヨメナカセ(牛の大動脈) コリコリとした食感でお酒が進む!


そずり(牛の骨周りのそぎ肉) そずる=そぎ落とす だそう。


ホルモンうどん



津山駅前にある「和み」で津山の肉を堪能しました。
上記の品以外にも牛すじ肉を使った煮こごり、干し肉、そずりを使った鍋なども美味しいらしいです。いつかまた食べに行きたい……!

夕食の時間が早かったので、疲れている者はホテルで休み、元気な者は二軒目へ。

友人「旅先の酒場に飛び込むの、いいよな」
マツダ「わかる」





津山市京町の「BAR INAHO」、落ち着いた雰囲気でくつろげる良い店でした。
友人と好きなウイスキー銘柄について語ったり、マスターに観光で来ていることを告げて近場のオススメスポットを教えてもらったりの楽しいひととき。

アードベッグ10年で「もうひと遊び」の気合を入れて、
グレンリベット15年でまったりして、
カンパリで締める。

という変な飲み方をしたんですが、マスターがカンパリのストレートをどんなグラスで出そうか思案してくれたの嬉しかったなー。


登場したのはグラッパグラス。なるほど!



夜も明けて岡山旅行最終日の朝。
この日はまず閑谷学校跡へ。江戸時代前期に岡山藩によって開かれた庶民のための学校で、国宝の講堂をはじめ綿密に設計された建築が面白かったです。









連れが「島に行きたい」ということで、犬島にも立ち寄りました。
岡山市南東部の宝伝港から定期船で約10分という気軽に行ける島で、島内には銅の製錬業と採石業などで隆盛をきわめた当時の遺構が残り、現代アートの展示も行われている見どころの多い場所です。

少し疲れがあったので、探検に出発する友人たちを見送って港でのんびりぼんやり夏影を聴きながら瞑想していました。気持ちよかったー。









最後に訪れたのは岡山後楽園。
先の閑谷学校を手がけた津田永忠による造営と知り、旅行先が上手くリンクして学びが深まった形です。時間と体力の都合もあり全域を見て回るのは諦めて、流店や造園のテーマのひとつである水まわりをじっくり眺めました。











今回辿ったおおよそのルートを地図上に描いてみたんですが、「時計回りに岡山県一周!」と言っても過言でない内容で大満足です。とても楽しい旅行でした。


(クリックで拡大。経由地数の都合で実際のルートとは一部異なります)


新幹線の車内で岡山の地酒で乾杯しつつ帰路につくのでしたとさ。めでたしめでたし。



おまけの東京さんぽ編。


目白の田中屋。噂通りの良い酒屋でした(店内は撮影禁止)


浅草の駒形どぜう本店にて。ドジョウうまし。日本酒を盃で飲めるのも良いですね。


駒形どぜう本店は外観や内装も趣があります。


上野アメ横の小島家でナッツとドライフルーツ購入。






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