瀬波温泉2泊3日と村上の美味しいものを食べる旅(2023/2/23〜25) |
家族の誕生日祝いに、温泉で日々の疲れを癒やしつつ、ごちそうを食べて明日への活力も充電しちゃおうという感じの旅行をしてきました。 2/23の朝に新潟県長岡市を車で出発して、道中寄り道をしながら瀬波温泉に2泊し戻ってくる計画です。 最初に訪れたのは、燕市吉田にあるサントス珈琲店。 自家焙煎のコーヒー豆を購入したり飲んだりできるレストランです。 コーヒーをメインにして何か軽いものでも食べようかなーと思っていたのですが、連れから「ハンバーグスパゲティをぜひ食べてほしい」と熱く推されたので、そちらも注文することに。 先にコーヒーが届きました。ブレンドコーヒーだと食事とのセットがお得なのですが、この日はちょっと奮発してモカマタリ。美味しい。 程なく料理も運ばれてきて、 SUGOI DEKAI. そしてしっかり美味しい。これは確かに人に勧めたくなる……! コーヒーの品揃えは定番からマニアックな銘柄まで豊富に揃っていて、焙煎度別に飲み比べられるのもいいですね。ブラジルの豆を浅煎りで飲んでみたいなー。 価格表はクリックで大きい画像が開きます。 幸先の良いスタートが切れました。続いて新発田市へと向かいます。菊水酒造での蔵見学を予約しておいたのです。 時間に余裕があったので、「JA北越後農産物直売所こったまーや」へ。 旅先で道の駅やJA直売所に寄るのが好きです。同じ県内でも地元とは野菜や加工食品の品揃えが違っていたり、逆に県外まで流通している品物があったりして、勢力図というか分布図というか、そういうのを見ている気分になります。 梨のドライフルーツを初めて見たので買ってみました。美味しいといいな。 いい感じに時間調整できたので菊水酒造へ。 蔵見学とてもよかったです。予め見学を想定して建てられた館内を、ガイド担当の方と一緒に巡りながら日本酒の製造工程を学べます。他の酒蔵も幾つか見学しているのですが、菊水酒造は酒器や書籍の展示が非常に見ごたえのある内容でした。陶磁器や漆器、古い書物などが好きな人は一層楽しめるはず。 蔵見学の後は売店へ。こちらは予約不要で日本酒や雑貨が購入できます。ふなぐち菊水一番しぼりの10年熟成を購入しました。菊水の缶酒で造る自家製熟成酒の噂は見聞きしていたので、これが美味しかったら自分でも熟成させてみようかなと考えています。 菊水酒造から一般道を1時間ほど走り、瀬波はまなす荘に到着。 瀬波温泉のはずれにあるため周辺が静かで、夜や早朝に部屋の窓を開けると、潮騒と鳥の鳴き声だけが聞こえます。そんな環境での読書は贅沢なひと時でした。 この日は粟島がよく見えました。粟島も行ってみたい場所のひとつです。瀬波温泉の南にある岩船港からフェリーが出ているので、暖かい季節に民宿に泊まって自転車で島内を巡ってみたいなあ。 施設に派手さは無いものの泉質はよく、温泉に何度も入りました。 食事はスタンダードプランだと若干物足りなさがありますね。食事に力を入れたプランを選ぶか、食事なしプランで外食するのもいいかもしれません。鮭料理が全く無かったのは飲食店との被りが考慮されているのかなあ。それと朝食が和食のみの定食スタイルだったので、パン派の人は困るかも。 2日目は、まず女川ハム工房へ。 元々は兼業農家だった方が、自身の酒の肴にハムなどを作っていた経験を活かして1988年に設立し、今年で35周年を迎えるお店です。陽気で気さくな酒好きそうなオッちゃん(褒め言葉)が豚肉の希少部位やジビエ食材を使った燻製を売っています。 開店直後よりも、少し経ってからの方が商品補充が行き届くみたいです。後述の大石小動物園からの帰り道で再訪して、色々買い込みました。 続いては大石小動物園。 新潟県岩船郡関川村、一級河川・荒川水系大石川に建設された大石ダムの近くにある施設です。ヤギ、サラブレッド、ミニチュアホース、ヤクシカ、にわとり、ウサギなどが飼育されていて、冬季も飼育場のバックヤードで見学やエサやり体験ができます。 穏やかな性格のゴールド(ミニチュアホース)やリーズ(芦毛のサラブレッド)と仲良くできました。ヒメ(?毛のサラブレッド)は噛み癖があるので気を付けましょう。 道の駅関川方面から南下するルートだと、最後の1〜2kmが幅の狭い山道でした。昨年末には大雪の倒木で到達不可能になったりもしたので、公式Instagramで営業案内を確認したり、事前に電話してから訪問するといいでしょう。 女川ハム工房と大石小動物園の途中にある道の駅関川では、4月に開催されるシャングシャング馬のポスターを見かけました。これも観に行きたい。 五穀豊穣と牛馬の安全を願い、華やかな装飾に身を包んだ馬とともに地域を練り歩き、最後はかつて馬頭観音と呼ばれた鳥坂神社の坂を一気に駆け上がる勇壮な行事です。 ランチまで少し時間があったので、「旅先のスーパー」を眺めることにしました。先ほどのJAや道の駅と同じく、違う街のスーパーには見たことのない食材が並ぶのです。 YZマートの水産コーナーが面白かったり、原信村上インター店は塩引き鮭こそ多いけど地方色薄めだったりと、店舗ごとの個性も垣間見えます。 この日のランチは割烹 新多久。 以前に利用して大満足だったので再訪しました。今回も大満足。特にマナガツオのお造り、焼きいのししは最高でした。子持ち高菜の食感も新たな発見です。 ランチの後は腹ごなしに歩いて散策。 村上市役所が観光客向けに駐車場を開放していて、その周辺にも名所が多いです。 早撰堂では念願の葡萄羹を買えました。 村上へは何度か行っているのですが、営業日の関係でなかなか食べられずにいた銘菓です。羊羮に山ぶどう液を加えたもので、期待通りの味でした。一口サイズに切ってあるので電車旅のおやつなどにもなれそうです。少しペタペタするけれど。 他店の葡萄羮と食べ比べもしましたが、この早撰堂が味・色合いともに一番好きです。 大洋酒造にも立ち寄りました。 常設の和水蔵は予約不要で見学できて、郷土資料の展示や試飲販売が楽しめるほか、店先では仕込み水も無料で提供しています。 続いては、千年鮭きっかわ。 鮭を使った加工食品を販売しているお店です。塩引き鮭や酒びたしといった定番の品から、鮭の内臓を使った珍味なども取り扱っています。 天井に吊るされた鮭は何度見ても圧巻です。 この日は運良く雛人形の展示も見られました。3月から始まる「町屋の人形さま巡り」の展示を早めにスタートさせていたのでしょう。村上では季節ごとにオープンガーデンや屏風まつり、今回の雛人形巡りなど、散策しながら展示を楽しむ町歩きイベントが多く開催されています。 宿に戻り日が沈んだ後は、波風が強まってきました。 3日目。最終日です。 宿のチェックアウト時に旅行支援事業の地域クーポンを受け取ります。このクーポンが微妙に使いづらくて、多くの加盟店では使用するのにスマホアプリのインストールが必要になる形式でした。そのためだけにアプリを導入するのも抵抗があったので、QRコードが記載された書面のまま利用できる店舗を確認して利用しました。 まずは岩船港鮮魚センターへ。 何度も訪れている場所ですが、旬の魚介類が並ぶので毎回楽しいです。この日は良いスズキがあったので三枚におろしてもらい、帰宅後に刺身やムニエルにして食べました。美味しかったです。 水産以外に野菜コーナーも少しあって、昨日の新多久で食べた子持ち高菜を見つけたのでそれも購入。タラの芽なども安かったです。 先ほど書いた地域クーポンは、「地酒の店たむら」と「村上駅前観光案内所むらかみ旅なび館」でほぼ使い切りました。紙クーポンでも残額は運用システム上で管理されていて、複数の店舗をまたいで使えるのがありがたかったです。 大洋酒造の地域限定酒など買いました。鮭の酒びたしと合わせるのが楽しみです。 村上で野菜を買う際は「JAふれあい市 よれっしゃこいっちゃ」がオススメです。野菜はもちろん、家庭的な惣菜や、運が良ければB級品の酒びたしが安く買えたりします。先ほど紹介した女川ハム工房の商品も卸されています。 よれっしゃこいっちゃで特に食べてほしいのが、おにぎり。 村上エリアはお米も美味しいので、塩おにぎりや塩引き鮭おにぎりが大層美味しいのです。 さあ、村上旅行もいよいよ〆です。 この日のランチは井筒屋。鮭料理に特化したお店で、この日は鮭料理8品コースと鮭珍味5品盛りを堪能しました。 まずは鮭珍味五品盛りから。 順に、鮭の心臓(どんびこ)、胃袋、白子、肝臓、腎臓(メフン)です。 胃袋と腎臓が特に美味しかった……! 胃袋はコリコリとした歯ごたえがいいですね。魚の胃袋はタラのチャンジャが好きでよく食べますが、あれに近い食感です。腎臓は非常に奥深い味の塩辛という感じで、日本酒が飲みたくなりました。 鮭料理八品も次々に運ばれてきます。 酒びたしの上質なもの。 手まり寿司。 白子の寒風干し。 皮のおどり焼き。 塩引鮭。 左奥から、かぶと煮、焼漬、はらこの味噌漬、薬味三種、土鍋炊きご飯、だし(村上茶+生揚醤油+鰹節) あれも美味しい、これも美味しいと味わっていると、すぐ横で二重蓋の土鍋からいい感じの湯気が出はじめます。お米は関川村産コシヒカリ。 先ほどの塩引鮭を豪快にほぐしてお茶漬けにするわけですよ。 いやー美味しかった。お腹いっぱいになりました。 最後にデザートの甘酒をいただいて、大変満足しました。 事故等なく無事に帰宅しました。 行きたかった場所、食べたかったものなど色々と念願が叶ったので、自分にとっても達成感と満足感のある旅行となりました。 今回の旅行では触れませんでしたが村上はお茶も美味しいですし、鮭珍味を知ったら「どうやら鮭のキソというのも美味しいらしいぞ」という話も目にして、村上へはまた足を運ぶことになりそうです。 Tweet |
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