フィンランド旅行2018(2018/4/24〜5/9) |
| 2018年4月24日から5月9日までの16日間、フィンランドに行ってきた話をしよう。 4月24日 新潟県の長岡市から夜行バスを使って成田空港へ。5〜6時間ほど眠れたし体調は良好だ。寝違えなどもない。今回の旅行のため買ったネックピローが良い仕事をしてくれた。 ネックピローを使うと首への負担が大きく減るので、今後も長距離移動時の自動車内での仮眠などで使いたい。このネックピローは膨らませる際に息を吹き込む必要がなくて、本体を手で押して空気を入れる仕組みだ。空気抜きも指一本でスムーズにできて、空気量の調整がしやすい製品だった。100円ショップのトラベルグッズコーナーにもネックピローが売っていたので使い比べてみたが、首まわりのフィット感や空気の入り抜きの楽さに大きな差を感じられた。 朝6時30分頃、第二ターミナルに到着した。飛行機の出発時刻は午前11時。飲食店の多くはまだ開店準備中だったので、コンビニでおにぎりを買って朝食にする。思い返してみると、食生活については何も心配していなかったし、その必要もなかった。海外旅行あるある話で「日本食がどーーーしても食べたくなって、高いお金を払ってイマイチな日本食を食べた」というのをよく聞くが、日本食が恋しくなる気持ちよりも、食べたことのない品物をひとつでも多く食べてやろうという気持ちの方が強かった。 朝食を済ませ、レンタルモバイルwifiルータの窓口へ。今回は「出国前に機器の準備を完了できる」という点でレンタルモバイルwifiルータを選んだ。これも利用してよかった。フィンランドは公共wifiが充実しているので、都市部の観光であればそれらを駆使して立ち回ることもできる。だが接続が不安定な場面もあったし、移動の手間も増える。かゆいところに手を伸ばすことができたので、やはり自前でネット環境は整備した方がいい。利用したのはグローバルWiFiのフィンランド 4G LTE 超大容量プランで、費用は17日間契約17510円。ネットで事前に手続きを済ませておいたので、受け取りは3分で済んだし、返却も帰国した際に返却ボックスへ入れるだけ。スムーズだった。 空港宅急便で送っておいたスーツケースを受け取る。当初は復路のみ利用するつもりだったが、夜行バスの規約を確認した際に寸法が2cmオーバーしていたため、往復利用することにした。「繁忙期でなければ多少オーバーしても大丈夫」といった噂もあったが、そこで躓いたら大変なので今回は確実性を優先した。 往路の航空会社はフィンエアー。事前にWEBチェックインを済ませておいたので、預け荷物の手続きは5分もかからず終わった。 出国手続きの手荷物検査が混んでいて、搭乗ゲートに辿り着くまで1時間以上かかった。 搭乗ゲート付近では何やらステージが用意され、報道関係者らしき人々が集まっている。なんとこの日は日本・フィンランドの直通便の就航35周年記念日だったのだ。不思議な縁を感じながら飛行機へと乗り込んだ。 フィンエアーの座席は、タッチパネルでフライトスケジュールが確認できる点と、機体下部のカメラ映像が見られる点が好きだ。食事の時間や消灯時間が把握できるし、窓際の席でなくても景色を楽しむことができる。 フィンランド発の都市開発シミュレーションゲーム「Cities: Skylines」を遊んだことがある方は、ぜひフィンランドを上空から眺めてほしい。ゲームそのままの景色が眼下に広がっている様に感動を覚えるはずだ。 離陸して約2時間後に昼食となった。チキンカレー or ビーフ&ポテトだったのでチキンカレーを食べることにした。友人からブルーベリージュースがおいしいと聞いていたので注文してみると、CAさんはあら!という顔を見せて「Did you drink?」と話しかけてきた。「My friend's Recommended.」と答え一口飲んでみると、なるほどおいしい。笑顔を向けると彼女も笑顔を返してくれた。こういうやり取りは大好きだ。 機内でいかに快適に過ごすかは、海外旅行者共通のテーマだと思う。日本からフィンランドまでは直行便で9時間半〜10時間ほどのフライトだが、離陸して5時間経った頃がしんどい時間帯だった。ネックピローは蒸れて暑いし、近くで子どもがぐずっていて、用意したフットレストは狭くて使えない。備え付けのタッチパネルは便利だがイヤホンの性能が悪い。映画は日本語字幕のあるものが少ない。結構な数のストレス量だったが、こういう時はまず席を立って、機内を歩いたり軽いストレッチをして体をほぐしてやるといい(そうやって頻繁に席を立つタイプなので、通路側の席の方が気楽で好きだ) そして、こんなこともあろうかとオフラインで見られる動画や電子書籍、それとスマートフォンスタンドを用意してきたのだ。備えあれば憂いなしを実感しながら、空港が舞台の映画「ターミナル」を楽しんだ。 この話を友人にしたところ、ノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンがおすすめだそうだ。実際に使わせてもらったが、確かにかなりノイズが遮断できる。私の欲しいものリストが更新された。 二度目の機内食はチーズマカロニ。これも悪くない味だった。 ここからは現地時刻。サマータイム期間中のフィンランドは日本より7時間遅れている。15時5分にヘルシンキ空港(ヴァンター空港)に到着し、入国審査を受ける。ここで少し手こずった。審査官がぼそぼそ喋るタイプで質問が聞き取りづらかったのだ。これは観察をさぼった結果だ。事実、前に並んでいた旅慣れていそうな日本人夫妻は「別の審査官の方がよさそうだね」と列を変えていた。入国審査のコツは、はきはきと話す審査官を選ぶことだったのだ。 審査官との会話ではフィンランド入国の目的や滞在日数、宿泊先など細かく聞かれた。私の場合は「英語上手くないのに長期滞在して大丈夫かこの人?」と思われたのかもしれない。観光目的で、フィンランド人の友達と一緒に過ごすこと、その友達の住所氏名などを伝えたら態度が軟化した。具体性は大切だなと感じる出来事だった。 空港では私がフィンランドに来るきっかけとなった友人Satsuさんが、彼のお父さん、そして愛犬Mogiと一緒に出迎えてくれた。当初は空港から彼の家まで自力で移動するつもりだったので、毎日のようにフィンランドの交通機関の利用方法を調べたり(後ほど詳しく書くが、フィンランドの電車の乗り方は日本と大きく違う)、Googleマップを眺めていた。道を尋ねるくらいの英会話はできるし、インターネットで経路検索もできるから何とかなるだろうとは思っていたが、「空港まで迎えにいくよ」と言われた時に気持ちが軽くなったので、やはり心配だったのだ。この出迎えは本当にありがたかった。 車で彼の家まで行き、日本から持ってきたお土産を渡そうとスーツケースを開けると、何やら臭う。恐る恐る荷物を出していくと、日本酒の瓶がひとつ割れていた。緩衝材でしっかり包んでいても、割れる時は割れるものだ。幸い荷物の大半を衣類圧縮袋やジップロックに入れておいたので、タオル数枚とシャツ1〜2着を洗濯するだけで済んだ。衣類圧縮袋は体積を減らす以外にも、こういう仕事もしてくれるのだなあ。 Satsu家で荷物整理やwifiの設定を終え、ショッピングモールへ買い物に行くことになった。違う町のスーパーを眺めるのは楽しい。そしてチーズ売場で仰天した。下の写真に写っている商品はすべてチーズだ。しかも安い。たとえば「AURA SINIHOME」というおいしいブルーチーズが100gで2.29ユーロ(当時のレートで約300円)なのだから素晴らしい。買い物に行く前は、少し仮眠を取るかそのまま起き続けてリズムを維持するか迷っていたのだが、まさかチーズ売場で眠気が吹き飛んでしまうとは。 ![]() 2年熟成のゴーダチーズとスイスのAPPENZELLERチーズ、生ハムなどを買いつつ、ショッピングモールを案内してもらう。フードコートにはサンドイッチ屋が多い印象を受けた。中国人がやっている「少しズレた日本料理店」も多いらしい。パスタ、中華料理、さらに値段は張るがちゃんとした寿司を提供するレストランもあり、思っていたよりも食事の選択肢には幅がある。 アルコ(Alko)にも立ち寄った。アルコというのは国営の酒類販売専門店だ。スーパーでもアルコール度数の低い飲料(確か5.5%まで)なら買えるが、たとえばワインやウイスキーなどは販売免許を取得したレストランやバーで飲むか、アルコで買うしかない。そして国営なので閉店時刻も20時や18時と早いのである。 夜は家飲み。ビールやミード(ハチミツ酒)、ウイスキーなどを飲みながら楽しく話して、23時頃就寝。素晴らしい初日だった。Hyvaa yota.(おやすみなさい) ![]() 4月25日 朝の5時頃に目が覚めた。ぐっすり眠れて疲れは感じない。Satsuさんたちが起きるまでの時間を使って24日の日記を書いた。元々朝は早く起きるタイプだったし、昼や夜に体験した色々なことを翌朝まとめるというこのサイクルはとても上手くいった。 この日はMogiの散歩がてら家の周りを案内してもらった。気温は6〜8度くらいで、雪は無し。フィンランド南部はそれほど雪が積もらないらしい。雪とサンタさんを目当てに旅行する場合は、北部ラップランド地方に行くといいそうだ。歩いてみた感じでは、気温は冬の長岡に似ているが、湿度の関係だろうか、少し空気が軽く感じられた。 周りを眺めて気付くのは、電線が無い町並みの美しさと、白樺の多さ。植物は詳しくないので白樺くらいしかわからなかったけど、日本では見かけない木もあって散歩するだけで楽しかった。 ショッピングモールに寄って、ランチ用にラム肉のサンドイッチとベジタリアンパスタを買った。ベジタリアンパスタが美味しい。菜食主義者向けのメニューで、肉を一切使っていない分パクチーやバジル、唐辛子でスパイシーな味付けをしている。クリームチーズがよく合うトマトソースのペンネのパスタだ。フィンランドの外食費は高めで、この2品で10ユーロ(日本円で1300〜1400円くらい) 旅行する際はランチ1回で15〜20ユーロくらい見積もるといい。 ![]() 美味しいといえば、フィンランドの水道水には驚かされた。蛇口をひねって普通に出てくる水が、日本で買うミネラルウォーター並に美味しいのだ。水質も飲み慣れた軟水で、さすが森と湖の国と呼ばれるだけのことはある。以前オーストラリアの内陸部へ旅行した際は飲料水がコーラよりも貴重な品だったが、今回の旅行で水に困ることは一度もなかった。 夕食はSatsuさんの友人たちも交えてフィンランド郷土料理の店に行くことになったので、それまでMogiをもふもふしていた。出会った最初こそ吠えられたけど、彼女は賢いし、私も実家で犬を飼っているので犬の喜ぶポイントはわかる。半日でお腹を見せて撫でられるがままになるくらいに仲良くなれた。 さあ、夕飯である。 ![]() 前菜盛り合わせ(美味い) ![]() トナカイのステーキ(美味い) ![]() キノコのスープ(美味い) ![]() ハニーラガー(美味い) 畳みかけられた……! 食べたことのない食材が多く、未体験の味だらけで楽しすぎる。Satsuさんいわく前菜の燻製サーモンが「実にフィンランドらしい味」だそうで、食べてみると素朴な味付けながら素材の良さがわかる美味しさ。甘酸っぱいベリーのソースで食べるトナカイステーキも最高に美味しかった……! 夕食後は友人宅にお邪魔して、家サウナを初体験。これがとてもいい。正直な話、フィンランドに来るまではサウナをなめていた。日本のスーパー銭湯などにある乾式サウナみたいな感じでしょうと侮っていた。実際は違う。気持ちよさで言ったら一人暮らし用のユニットバスと温泉旅館の露天風呂くらいの差がある。 ![]() 家サウナは成人男性3人が並んで座れるくらいの広さで、準備として室内に備え付けられた石を温める。それに水をかけると水蒸気が発生し、室温が一気に上がる。この時の温度は日本の銭湯などにあるサウナよりも高く、それが徐々に下がっていく。この緩急ある温度変化が素晴らしいのだ。 水蒸気にフレーバーを付けることもできる。入浴剤をイメージするとわかりやすいかもしれない。ここで友人たちはなんとビールを少量かけた。すると室内に麦の香りがいっぱいに広がり……最高。公共サウナではできない楽しみ方だ。 サウナで数分過ごしたら、クリアガラスで覆われたバルコニーへ。夜風で体の熱を冷ましながら他愛のない話をする。そしてまたサウナへ。これを何度か繰り返せば体がとてもスッキリする。サウナの印象が大きく変わった夜だった。 4月26日 6時30分頃に起床。内容は忘れてしまったが夢見悪し。体の調子も今ひとつだ。興奮の影に隠れていた疲れが顔を覗かせたのかもしれない。とりあえずできることをしながら様子を見る。日記を書き、日本の家族にメッセージを送ったり、SNSを更新したり。チーズをかじってコーヒーを飲み、洗濯物をたたむと9時くらいになった。 起きてから時間が経ったおかげか、あるいは少なめのエネルギーで簡単な作業をいくつか成功させたおかげか、出かけられそうな状態になったので、ヘルシンキを一人で散歩することにした。 公共交通機関を使うことになるので、Satsuさんに手伝ってもらいHSLカードを購入し20ユーロほどチャージした。これは日本のSuicaみたいなもので、地下鉄、トラム、バスなどで利用できる。料金システムは日本と異なり、A駅からB駅までいくら、A駅からC駅までだといくら、というものではない。エリア内乗り放題の時間制だ。乗車駅から同じ市内なら80分2.2ユーロ、2つの市をまたぐ場合は80分4.2ユーロといった具合である。さらに、駅には改札が無い。一見すると無賃乗車し放題なのだが、車内で抜き打ちのチェックがあった際に有効なチケットを持っていない場合は高額の罰金が課せられるルールになっている。 なお、私は今回「フィンランドに16日間滞在して2つの市を行ったり来たりする」必要があったためHSLカードを利用したが、いわゆる1日乗り放題チケットなども販売されている。短期間の滞在の場合はそちらがお得なはずだ。 Kamppiという駅で降りて、ヘルシンキ中央駅まで歩いてみた。フィンランドも全ての道に○○ストリートと名前が付いているので、迷っても道の名前と太陽の位置、それにGoogleマップを組み合わせれば大抵何とかなる。 ああ、それにしても。 腹が。 減った。 というわけで孤独のグルメごっこヘルシンキ編だ。ヘルシンキ中央駅の前のビルにカフェがあったので入ってみると、どうやら先に注文と会計をして自分で好きな席に持っていくタイプの店のようだ。レジの列に並びつつショーケースのサンドイッチやベーグルを見比べる。 注文したのはサーモンのベーグル6.5ユーロ。「そうそう、こういうのでいいんだよ」という味だった。店の名前は、確か「ESPRESSO HOUSE」だったと思う。 ヘルシンキ中央駅から東に歩き、フィンランド大聖堂にやってきた。 フィンランドの首都ヘルシンキのほぼ中央に建っていて、しばしばヘルシンキ市全体の象徴としても使用されるそうだ。大きな建物、階段と広場、そして時折カモメに襲われ悲鳴をあげる観光客の声が印象的な場所だった(笑) 大聖堂を後にして散歩を続けていると、にわか雨に降られた。晴れている間に大聖堂へ行けてよかったー、折りたたみ傘持ってきてよかったーと思いながら帰路につくのだった。 夕食のSatsuバーガー。ヴァイスビールを添えて。 4月27日 朝5時頃に一度目が覚めたが、体に疲れが残っていたので8時頃まで寝直した。夕方からヘルシンキで開かれるビデオゲーム対戦会に参加予定だったので、それに照準を合わせて洗濯や家計簿づけなどをしながら休養をとる。 黒パンにブルーチーズ、自分で淹れたエスプレッソ。ゴキゲンな朝食だ……! 写真のブルーチーズは「AURA SINIHOME」 とても美味しいのに100g2.29ユーロ(日本円で約300円)なのだから素晴らしい。 ランチはサラダとポテトチップス。サワークリームディップがいい仕事をしている。 ビデオゲーム対戦会はとても楽しかった。東方萃夢想や東方花映塚で対戦したり、バーベキューを食べて、サウナに入って、ビールやウォッカ飲んで。日本や日本語に興味がある人も多く、英語フィン語日本語入り交じる楽しい時間を過ごした。共通の好きなもので国や言語の壁を越えて盛り上がるのっていいよね。 フィン人「東方のキャラ誰が好き?」 俺「八雲藍が好きだよ」 フィン人「私は年齢が100歳以上の女の子が好き」 俺「Yes! Me too! LOLIBABAA!!」 フィン人「Yeeeeees.」 この後固い握手をした。 帰る頃には電車の終電が終わっていて、トラムとバスを乗り継いだ。翌日の予定は午後からなので、たっぷり寝ることにする。スヤァ……。 4月28日 朝9時頃に起床。二日酔いは無し。 午前中は休んで、友人の実家でご両親とランチ&午後のひと時を過ごした。 写真はスウェーデン料理のToast Skagen(トースト・スカーゲン) ディルというハーブとエビをサワークリームで和えたSkagenrora(スカーゲンローラ)、そしてイクラをトーストの上に乗せる。メイン料理の前に胃袋をウォーミングアップさせてくれる良い料理だ。とても美味しい。 白ワインと、ベリーフレーバーの甘くない炭酸水。 この食事会の主役はサーモンだ。 ソルトサーモン、スモークサーモン両方とても美味しかった……! 特にスモークサーモンは表面の香ばしさと旨味がぎゅっと詰まった中身で、最高。 他にもサラダ、マッシュポテト、アスパラのクリームソースがけ、デザートのベリーケーキなどを会話を楽しみながら食べた。これぞ団らん。ごちそうさまでした。 夕方〜夜はショッピングモールで北欧デザインの雑貨を眺めたり、家のサウナに入ったり。マリメッコやイッタラなどの有名ブランド以外にも、素敵雑貨がたくさんある。 帰宅した20時頃でも外はまだまだ明るい。日本でいえば夕方4時くらいの空気だ。21時頃になってようやく夜を感じる。時間感覚は少しおかしくなるものの、面白い。 フィンランドに来て6日目。色々な体験や人々とのコミュニケーションを通じて、「豊かさとは何か?」を考え直している。 大切なのは「心の余裕」なのかもしれない。質のよい品物に囲まれるだけではなく、たとえば犬の散歩をする時にちょっとしたお気に入りの場所を見つけたり、それを家族友人と話したり、時にはテーマを決めて議論をしたり。そういうことができる時間・お金の余裕がきっと心の余裕に繋がる。 私は旅行者だし、見えているものに偏りはあると思う。それでも違う文化や環境に触れるのは良い刺激になっている。 4月29日 午前中は、Kaapelitehdasで開催されたJaatelo- ja suklaakarnevaali(アイス&チョコカーニバル)へ。入場料12ユーロで30店くらいのアイスとチョコを食べられるイベントで、ストロベリー&バジルアイスやモヒートチョコなど面白い味に出会えた。 友達と4人で行ったので、一口ずつ色々なアイスやチョコを食べられてよかった。1人で行ったらあんなに色々食べられなかっただろう。 先ほど書いた変わり種以外でも、ベリー系はやっぱりフィンランド強いなあ。 午後からは、Pikkulintuというバーへ。 ウイスキー好きにはたまらないこの品揃え(の一部)! ちなみに1cl(センチリットル)=10mlで、2clと4clが日本でいうところのシングルとダブル相当らしい。 静かだけど明るめの店内で、人々が穏やかな談笑を楽しんでいた。 ナプエジンを飲んでみたかったので聞いてみたら、「ナプエは無いけどおすすめのジンがあるから飲んでみる?」という流れになった。HELSINKI SAILOR´S GINとても美味しい。 セーラーズジンが気に入ったことと、シェリーカスクウイスキーが大好きなことを伝え、予算15ユーロ以内で何かいいのある? と聞いてみた。そして出てきたこのBunnahabhain。 ペドロヒメネス由来の確かなシェリー感と、高めの度数、飲み込んだ直後に現れる複雑な甘み。素晴らしい一杯だった。 続いては、同じ店でのビアテイスティングイベントに参加。参加費30ユーロ(要予約)で毎回テーマに沿ったビールを解説を聞きながら飲んでいくというスタイルだそうだ。 この日のテーマは「Gose」 日本語でゴゼあるいはゴーゼと書くビアスタイルで、塩で味付けされているのが特徴。今は数が少ないそうで、「ゴゼと、ゴゼに似たビール」という感じの品々だった。解説はフィンランド語だったのでわからなかったけど、面白いビールに出会えたので満足だ。 写真を撮ってテイスティングメモを直接書き込んでみた。リサイズの際にテキストがガビガビになってしまったけど、何とか読める……かな。 ![]() ![]() ![]() 海水ではなく「塩水」かも。 夕食はデカくて安くて?ジャンクな味のピザでオゥイェァー。 4月30日 ヘルシンキ工科大学(現アールト大学オタニエミキャンパス)を散策してきた。建築家アルヴァ・アールトがデザインの大部分を手がけている。 4月30日〜5月1日は「ワルプルギスの夜」と「メーデー」だ。かつての宗教的な意味合いは薄れたものの、学生たちははしゃぎ、大人たちも贅沢なピクニックを楽しむ、そんな春の訪れを祝う行事になっている。そのメーデー前日ということもあって、すれ違う学生の多くは大量のワッペンを縫い付けた学部カラーのつなぎを来ていた。そしてキャンパスのあちこちでパーティーが開かれていた。 学内にあるレストラン「FAT LIZARD」でランチ。 フィンランドでは昆虫食の研究開発が進んでいて、写真はフライドホッパー。サクサクとした食感とカレー風味の味はビールのつまみにぴったり。 Leipajuusto(焼きチーズ)やピクルス入りサラダ。サワークリームがおいしい。 ナプエジン。ややドライかなと思ったら、後からベリーのフレーバーがやってきた。好き。 ミート&ロブスターのプレート。この骨付きポークがめちゃうま。 チーズたっぷりのラザニア。 ストロベリーシェイク。フィンランドのベリーは本当においしい。 ランチの後は、ビール醸造サークルで自家製スタウトを飲ませてもらった。学内のどこにあるか不確かだったり、室内の雑多な感じが「秘密基地」っぽくてワクワクする。 日本では法律上できない活動だし、失敗作のまずさを味わえたのも貴重な体験だ。 飲んだビールの感想をノートに残せたので、あえて日本語で感想を書いてきた。連れていってくれた友人いわく日本語が読める人は少ないそうなので、「これ何て書いてあるんだ?」というプチ日常ミステリーになってたらいいな(笑) 5月1日 朝起きると少し疲れを感じたので、休肝日とする。 朝食は写真のKarjalanpiirakka、ヨーグルト、ゴーダチーズ、エスプレッソ。 karjalanpiirakkaはカレリア(フィンランドの南東部からロシアの北西部にかけて広がる森林と湖沼の多い地方)の伝統料理。ライ麦や小麦粉の生地に米粥や大麦粥、マッシュポテトなどを乗せて焼き上げたパイだ。素朴な味わいは他の料理と一緒に食べるとちょうどいい。日本の塩おにぎりみたいなポジションにいる気がする。 Mogiとはすっかり仲良し。 アゴのせはリラックスの証(疲れているだけの場合もある) 午前中にゆっくり休めたので、昼からは……Maaaaay Daaaaay!! ヘルシンキのKaivopuistoという海沿いの公園へ繰り出した。 現在のメーデーは宗教的・政治的な意味合いは薄れていて、冬の終わりと春の訪れを皆で祝おう騒ごうってノリらしい。雰囲気が日本の花見に似ているかも。 高校の卒業式で授与される帽子をかぶって参加するのが伝統だそうで、「使い込まれ汚れているほどCool.」なのだとか。 ちなみにテントは屋台などではなく、一般市民がピクニックしているのである。BBQしてたり楽器演奏してたり、そしてもちろん酒を飲んでいる。 この日の天気はイマイチだったが、それでも多くの人がKaivopuistoを目指す。「春の訪れを祝って多少天気が悪くても屋外でワイワイやる」……やはり日本の花見に似ている。 ヘルシンキの港市場( Helsinki Market Square )にも立ち寄れた。写真はリコリスとフルーツのチューイングキャンディ的なお菓子。青リンゴ&リコリス味が好きな味だった。 「メートルリコリスという名前だが実は70センチしかない」らしい(笑) 夕食はSatsuさんがプルドポークを作ってくれた。 豚肉1.8kgブロックを8個くらいに切り、バーベキューソースやハラペーニョペースト、ドライマッシュルームやドライオニオンなどを加え低温で6〜7時間ほど加熱する。これにプレーンヨーグルトとパクチーがよく合う……! 美味しかった。 5月2日 家族や友人へのお土産選びが楽しい。観光客向けの品物ではなく、フィンランドのスーパーでしか手に入らない食品や生活雑貨にしようと思っている。 フィンランドはキシリトールの研究開発でも知られていて、多くの配合ガムの他に良い歯ブラシもある。 ![]() これは中央のシリコンで歯の表面をゴシゴシキュッキュッと磨けるもの。現地で1週間ほど使っているがとてもいい。スーパーで2〜3ユーロで買えた。 ブラジルナッツチョコとリンゴンベリーチョコ。 この紙袋の店は様々なナッツやチョコやドライフルーツが1個から買える。色々買って味見するのが楽しい。 「サルミアッキ食べてみたいから買ってきて!」と言っていた友人の運命やいかに。 この日のランチは、Satsuさんおすすめの中華料理屋2店のランチを食べ比べた。 MadWokの鶏肉生姜にんにく炒め定食と菜炒めは、はっきりインディカ米とわかる米で鉄鍋の火力や焦げを活かした味付け。 Popomamaの日替わり(豚肉野菜炒め定食)は濃いめの味付けで米は少しジャポニカ米っぽさがある。同じ中華でも結構違うものだ。 ちなみに各定食が12.20ユーロで、単品の葉物野菜の油炒め2.90ユーロ。ランチ価格の目安は10〜15ユーロくらい。 夕食は再び友人の実家にお呼ばれして、ラクレットチーズをごちそうになった。灰を使ったアッシュチーズを溶かしてムラサキタマネギやマッシュルームの上にかけて食べるとめちゃうまい……! 下でチーズを溶かしつつ上で肉や野菜を焼けるホットプレート。自宅にも欲しい。 様々なイッタラ製品たち。 5月3日 この日は首都ヘルシンキから高速バスで西に1時間くらいの、Lohjaという町へ。 コミュニティセンターで開催されているフィンランド語や英語の講座と組み合わせる形で、おにぎりパーティーを主宰した(Chisatoさん準備や交渉ありがとう!) 5〜6人集まれば上出来と思っていたけど、20人近い参加者と楽しい時間を過ごすことができた。 おにぎりの材料は日本からフィンランドへの持ち込み可否ルールを熟読して、梅干し(はちみつかつお味)、鮭フレーク、かぐら南蛮みそ、鰹節(と醤油)、焼き海苔などを選んだ。米は現地のスーパーで買えるジャポニカ米を、友人の炊飯器を借りて炊いた。一覧写真を撮り忘れちゃった。 人気があったのは鮭フレーク。サーモンを食べ慣れている人たちだし無難な味だったのだろう。「梅干し食べてみたかったの。 おいしかった!」と嬉しい感想ももらった。 米を「炊く」文化が無い国に行くと、日本のふっくら炊いたご飯は珍しがられるし喜ばれることが多い。前にオーストラリアでも似たようなことがあったなあ。 「さすが日本の米は違うな。うまい」 「(会場の)すぐ近くのスーパーで買った安い米だよ」 「Ihan totta!?(マジで!?)」 この流れ面白かった。 米つながりで新潟の米菓も振る舞った。柿の種、サラダホープ、きなこせんべい、マカダミアナッツせんべいなど。サラダホープときなこせんべいが人気だったかな。 kahavila Liisaでのランチ。えびのキッシュ、ベリーケーキのバニラソースがけ両方とてもおいしかった。 話好きのおばちゃんが一人でやっていて、子供の頃に親戚のおじいちゃんおばあちゃんの家に行った時の気持ちを思い出す。素朴で居心地のいい店だ。 kahavila Liisaのすぐ近くにある聖ラウリ教会は、壁一面に聖書の内容が描かれている。かつては読み書きができない人々にこうやって布教したのだ。 19:40発の高速バスでヘルシンキ方面に戻ろうとしたところ、バスが来ない。公式のインフォメーションには何も書かれていないし、周りの人たちも「わからん」という状況。軽く体を動かしながらお喋りして寒さをしのぎ、無事に20:40発のバスへと乗り込んだ。酒瓶割れ以来の、今回の旅行での数少ないトラブルらしいトラブルである(笑) 5月4日 前日がエネルギー消費多めだったので、午前中は休みつつ洗濯などしたり、Lohjaでの出来事を書き留めたりしていた。 午後からは対戦ゲーム会再び。萃夢想、花映塚、TowerFall Ascensionなどで遊んだ。 ちょうど日本では博麗神社例大祭あわせの花映塚大会が開かれていて、使用キャラ分布やローカルルールの違いなどで話が盛り上がった。 5月5日 船上からヘルシンキを望む。 ヘルシンキ港から船に乗って、南の隣国エストニアへ日帰り旅行に出発。片道2時間くらいで料金は20〜30ユーロくらい(船のクラスや出港時間による) 海外旅行中に海外旅行するのは不思議な気分だ。 船内は快適。屋内外のソファーやベンチに座ってくつろいで、ドリンクを飲みながら談笑し、規模の大きい売店で買い物したり、スロットマシンやポーカーマシンでギャンブルに興じることもできる。 タリン旅行のテーマは、旧市街エリアを散策しながら買い物と食べ歩き。物価が安く、入出国の手続きも大変ではないので、フィンランドから遊びに出かける人は多いそうだ。ウイスキーをまとめ買いしていた友人いわく「5本買う値段で6本買える」感じだそうだ。 1軒目はKochi Ait( Kochi Aidad? )へ。 前菜盛り合わせとビール飲み比べセットを頼んでみんなで食べる。豚肉の脂身を黒パンと一緒に食べるとめちゃうま。 豚のホホ肉カリカリ焼きのオニオンピクルス添え。ラガービールと相性抜群。 タリン旧市街はとても趣があった。かつての城壁が残っていたり、コンセプトレストランなどもあり、中世ファンタジー感であふれている。 土産物屋ではハンドメイドの魔導書めいたノートや、ショートソードやダガーなども売っている。「京都で売ってる木刀」と同じノリだ。写真を撮り忘れたのが悔やまれる。 2軒目のOlde Hansaは、なんと照明がキャンドル。店員さんの衣装も中世ヨーロッパ風で、まるでファンタジー世界の酒場のようだ。スゴイタノシイ……! ハーブリキュールで乾杯! キノコスープがめちゃうま。 お次は紅茶とコーヒーの専門店。気になるやつがあったら勝手に蓋をあけて香りをかいでみてねっていう、とてもゆる〜い雰囲気。 ![]() ![]() ![]() 異国情緒あふれる坂道や狭い路地は、歩いているだけで気分が弾む。 3軒目のOliverではシャトーブリアンステーキと赤ワイン。肉はもちろん、パプリカやハーブバターもいい仕事をしていた。 チーズショップ Juustukuningad がすごい。棚にはチーズのホールがずらりと並び、見たことのない色をしたチーズもある。気になるものがあればその場で切って味見できたので、味が気に入ったものを翌日のご飯にした。 チーズホールには生ハム原木に似たときめきを覚える。 タリンは「フィンランド人向けの観光地」なので、日本人観光客向けのあれこれが無いのが新鮮だった。あちこち歩き回ったけど全てを味わえたわけではないので、ぜひまた来たい。帰りの船でナプエジントニックを飲みながら、そう思うのだった。 ![]() お酒爆買いな方々がたくさん。 5月6日 サーモンのスープを食べに、海辺のノッカラという地域へ行ってきた。 ![]() Nokkalan Majakkaで、チーズたっぷりのサラダと、10ユーロで食べ放題のスープ。 シンプルながらもちょうどいい塩気でおいしいサーモンスープだ。ちなみにパンの食べ放題とコーヒーorティーも付く。 食後は海辺を散策。天気がよくピクニックする人々で賑わっていた。フィンランド南部の海はバルト海とフィンランド湾の複雑な地形の影響で、塩の気配がほとんど無い。波も全然たたなくて湖のような雰囲気の海だ。 5月7日 世界遺産Suomenlinnaへ行ってみようの巻。ヘルシンキ港のHelsinki Market Squareでmuikku(小魚のフライ)を食べ、フェリーに乗ってSuomenlinnaへ。 Suomenlinnaは、首都の南の6つ島々に建造された海防のための星型要塞。日本の五稜郭の海・島バージョンといったところだ。ヘルシンキ港から所要時間15分〜20分で往来できるので気軽にヘルシンキ観光に組み込める。 標識に従って歩けば大体OKらしいので、のんびり南を目指してみよう。 たぶん南端の水上タクシー乗り場。 写真撮りながらゆっくり歩いてここまで1時間20分くらいだった。 スオメンリンナ軍事博物館。メンテナンス中だったが少しだけ眺めることができた。 ![]() 世界遺産なだけあって日本語パンフレットもある。島内マップはもちろん、歴史のことも読みやすく書かれていた。 Suomenlinnaが、観光地であると同時にフィンランド人のピクニック場所だというのがよくわかる散策だった。団体観光客と歩調をずらせば穏やかで、のどかで、気持ちのいいところだ。晴れの日に歩けてよかったー。 Suomenlinnaからヘルシンキ港に戻って、オールドマーケットホールへ。 夕方からはバーの一角を使った対戦ゲーム会へ。東方萃夢想、ギルティギア(Xrd?)、DBF、鉄拳、P4U、DoAなどがプレイされていた。 フィンランドの格ゲー会では、留学等で日本へに行く(日本のゲーセンに行く)予定のプレイヤーに他のプレイヤーたちがキャラ対などを教えていた。俺たちの分も頑張ってこいよって雰囲気がとてもいい。 彼も日本へ行く予定があって、来日時には長岡まで遊びに来てくれた。 顔出しOKだと思うけど一応ぼかす:) 英語はあんまり上手くないけど、日本から来たことや、これまで飲んだウイスキーの写真を見せてバーテンダーさんとコミュニケーションできたのは楽しかったなあ。 モスカテルフィニッシュのベンリアックおいしかった。 5月8日 午前中にお土産の買い物をして、夕方はヘルシンキのドッグビーチへ。 シベリウス・モニュメントを横目に見たり、Cafe Regattaのシナモンロールを食べたり、墓地のそば(たぶん Hietaniemen hautausmaa )を通ってやっぱり日本のそれとは雰囲気が違うなーと感じたり。そんなコースだったと思う。 フィンランド最後の晩餐はスメタナとキノコのオーブンサーモン。 Satsuさんいろんな料理をほんとありがとう。どれも美味しかった。 5月9日 フィンランド出国日。2週間以上いたけど全然足りない。でも「少し足りないくらいがちょうどいいんだ。また来ればいい」という友人のことば通りだと思う。 とても楽しいフィンランド旅行だった。 Post トップページへ 旅行記一覧へ |